【マナビノキャンプ ~キャンドルナイト・読み聞かせ~】

「火」って不思議な力があると思いませんか?ゴーゴーと燃えさかる炎、ロウソクに灯るゆらゆらする炎…なんか炎を見ていると、ちょっと気持ちが高まったり、逆に静まったり、しばらく時間を忘れてしまったり…。
大人でもそうなんだから、子どもにとっては「火」ってもっと、色んな意味でドキドキするものです。マナビノキのワークショップではよく「火」を使います。自分たちで枝を集めてきて燃やしたり、何かを焼くというような活動もよくします。子どもたちの中には、火のことを「こわい!」って言って遠巻きに見ている子もいれば、興味津々で火に近づく子も…。
私は子供の頃、親や先生に「火遊びは堂々としなさい!」と言われていました。「火」ってなんだかこわくて、秘密めいていて「夜遅くまで火を見たらおねしょするよ!」とかよくわからないこと言われたりしていたけど、それだけ子どもにとっては近いようで遠い存在、少しファンタジックな存在でもあるんだろうなと思います。だからこそ、こっそり使ってみたい…マッチをシュッと擦ってみて、炎がそこにつくことに何だか異様な興奮を覚えるなんてこともありました。そんな好奇心旺盛な自分のことを見越してか「火遊びは堂々としなさい!」と言ってくれたのが、私の周りの大人たちでした(笑)
キャンプでは好きなだけ火を起こして火遊びをしました。焼きたいものも何でも焼きました。あるとき栗をそのまま焼いて爆発してびっくりしたこともよく覚えています。小学校の理科の先生は「マッチを擦った後に入れる缶詰の缶の中で好きなだけ燃やしていい」と言ってくれました。よくわからないけど、みんなでそこにたくさん色んなものを突っ込んで燃やしました。そういうことって不思議と覚えているものです。
マナビノキャンプでも同じです!たくさん堂々と火遊びをしました!野外炊飯でカレーを煮込んだりお米を炊いたりするために色んな木の枝や葉を入れて燃やしていました。この木は燃える、この木は燃えない、煙がたくさん出る!そんな発見をしながら、火を起こしていました。
キャンドルナイトでは、一人一人透明のカップに絵を描き、ロウソクを入れて火を灯しました。風が吹くとすぐに消えてしまうような小さなともしびです。誰となく置き始めたキャンドルは「マナビノキ」という文字をつくりました。そしてその灯りを囲み、みんなで歌を歌いました。
その後は、焚火の残りの火の前で「かぜはどこへいくの」の読み聞かせをしました。静かな森の中で聞こえてくる心地よい語り口調と、それに耳を傾け、火の明かりにほんのり照らされた子供たちの表情。これもまた「火」のもつ魔法の力かなぁ…なんて思いながら、マナビノキャンプ1日目、どうにか無事に終わりそうだなとほっとした気持ちになりました。
大人になった自分が断片的に覚えている幼い頃の思い出のように、この子たちの中にも少しは思い出に残ればいいなぁ。
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!

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