【マナビノキャンプ ~野外炊飯・カレーづくり~ 】
夕飯はカレーづくりです。私自身、小学生の頃から「マナビノキャンプ」のようなキャンプによく参加していました。子どもながらによく「なんでどのキャンプでも夕飯はカレーなんだろう?」と不思議に思っていたことを思い出しましたが、実際に自分が主催するようになっても「やっぱり自分もカレー作りしてるわ!」と心の中で笑ってしまいました。
カレーづくりをして学べることは
① お米の炊き方を知ることができる(今回は飯盒をつかった炊き方)② にんじん、じゃがいも、玉ねぎなど野菜の切り方、皮の向き方などを知ることができる③ カレーの作り方を知ることができる
これに加えて、カレー作りのいいところは
① だいたいの子供はカレーが好き!そして大人も好き!(これが1番選ばれる理由なのか!?)② ま、お米や野菜が固いということはあっても、ほぼ失敗はしない!(カレールウだのみ!?)③ よって、あまり残食もでない!(今回もどの班もペロリでした!)
きっとこういった理由から、野外炊飯にはカレー作りが選ばれていたんだなぁ…と改めて知りました。「みんなと同じ、いつもと同じじゃつまらん!」「奇をてらったことをしてやろう!」なんて思うこともたまにありますが、自分の経験体験に基づいて、基本の基本を探っていくと、意外とそこには意味や価値があったり、ちゃんと目的があったりするものなんだなぁ‥と改めて気づきが!
さて、子供たちですが、スプーン作りを終えた子からカレーの準備にとりかかりました。子どもって不思議なのが、3人以上のグループで行動すると必ず役割分担をするんですよね。「ねぇ、ぼく火起こしするからお米やってきてくれない?」「私は野菜きってくる!」「じゃあ、終わったら合流するから先行ってて!」なんて言いながら自分たちで決めます。大人があれこれやりなさいって言わなくても結構合理的だったり、子供たちの頭の中には動きが入っていたり・・・。やっぱり小集団やグループでの活動って大事ですね。「思いやりをもちなさい!」とか「相手の気持ちを考えなさい!」とかそういうのじゃなくて、ただ一緒に同じ目的に向かっている仲間が隣にいるってこと、そこで共に考え、協働し目的を達成していく経験、その達成感をたくさん味わうことが大事なんじゃないかなぁって思います。
火起こし、飯盒でご飯を炊く係、カレー作り・・・自分たちで考え、協力し、頑張ってつくることができました。火起こしグループは、猿畠でも使っているヒノキをつかって着火。キャンプ場にきたときに「先生!ヒノキあったよ!集めとかなきゃ!」とすでにたくさん拾っていた子もいました。経験がいきていて嬉しいですね!飯盒でのご飯の炊き方も教えました。飯盒って打ち蓋がちゃんと2合はかれるようになってるんですよね!「すりきりに入れて!」「え?すりきりってなに?」「え!?だから手をこうやって横になでたときに、落ちないぎりぎりのことだよ!」「そうなんだ!」なんていいながら、お米と水をセット!カレー作りの子たちは、お兄さんお姉さん、スタッフに囲まれながら、たまねぎの皮をむいたり、包丁の使い方を教えてもらったりしながら、具を切って、鍋に投入!!飯盒をひっくり返してご飯を蒸らしながら、カレーを煮込んでいるうちにすっかり外は暗くなってきました。
森の中の夜。街の電灯がない真っ暗な中でランタンの光を囲みながら食べる自分たちで作ったカレー。それを自分たちが作ったスプーンで食べる。おいしさとか食べやすさとかじゃない「何か」がそこにあるんですよね。
子どもたちは必ず言います!「ねぇ、先生!なんかわかないけど、今日のカレー、むちゃくちゃおいしい!」ってね!きっと子供たちはその「何か」を味わっているんだと思います!!
「知りたい!やりたい!」のマナビノタネをマナビノキに育てよう!
0コメント