【廃材で作るオリジナルtable&chair!(後編の後編)】

今回のワークを終えて実感したことは「想像すること」と「創造すること」を繰り返すことが学ぶことであり、そこに意味や価値があるということです。
「学ぶ楽しさって何だろう?」って考えた時に、決まった枠の中で決まったことをやり、その技術だとか、上手さとか、器用さとか、要領のよさによって評価されることでは足りないって思います。ある1つの「正解」を見出すのでなく、「解がわからない解」に向かって考える、それを不安ではなくワクワクした気持ちで見出すこと、それが「学ぶ楽しさ」なんじゃないかって。
そういった意味で、今回のワークでは「ここに机があったらどんなことがしたいだろう?」と想像するところからスタートしました。
そこには、身の回りの材があって(今回は木材や廃材)と自分たちの頭の中には、これまでの生活の中で見てきたもの、感じてきたもの、既習の概念や知識技能があって、それを元に想像をするわけです。
そして、その「想像」から「創造」する過程の中に「新たな知識技能の出会い」と「協働的に創造する」というのがあると思います。
今回のワークで言えば「柱ってこうすれば強くなるんだ!」とか、「小さい板と小さい板はこういう風につなげば大きくなるんだ!」って。「釘の大きさはこうやって選ぶんだ」とか「釘の大きさによってどうちがうか」とか、様々な知識や技術を中西豪さんに教えてもらいました。
子供たちはそれらの知識技能を活用しながら「じゃあ、自分はどうしたいだろう?」「これはできるかな?無理かな?これならできそうかな?」そうやって「解」を探し、創造していました。
また、どれだけ真剣に本気に夢中になって考えても、自分だけでは必ず行き詰ることがあります。実際の作業の中で「1人ではできない」という場面に出くわしもします。そういったときに「ねぇ、どうしたらいいと思う?」「もっといい方法ないかな?」そうやって友達と考えたり、「ここちょっと押さえててくれない?」「せーので、一緒に持とうよ!」と協働したすることで、また新たな「創造」に向かうのです。
今回は5つのグループそれぞれで活動しました。同じ作品は1つもありません。その形状、大きさ、全てバラバラです。どのグループのテーブルが1番いいんでしょうか?どのグループのテーブルが1番上手なんでしょうか?どのグループのテーブルが正解なんでしょうか?・・・ね?選べないんですよ。正解はないから。最後に、それぞれのグループの話からそのテーブルが「テーブル」になった経緯を語ってもらいました。
僕のグループは「テーブルにすわってみたい!」という発想から生まれた「すわれるテーブル」。わたしのグループは、「みんなの顔がみたい!」という発想から生まれた「まるくないけど、まるいテーブル」。わたしは、ミニテーブルがついてて、ひじおきもあって、友だちとも話せるイス。中に何かをしまっておけるベッド型のイス、使う人の身長に合わせて高さをかえられるベンチ…そこにはたくさんの「想像」がつまっていました。子供たちは、「ああしたいな、こうしたいな」「ああなったらいいな、こんな風になればいいな」そうやって「想像」することによって「創造」したんです。
それを説明しているときの自信に満ちた顔、「ここから続き言っていいよ!」と突然友達にふられても「わかった!あと、ここの部分はね・・・」って、嬉しそうに説明する姿、みんな自分で想像し創造したから、自信があるんです!ほかのどのグループにもない、これがいい!って胸を張って言える。そして、「そっちのグループのもいいね!」って自信をもって認められるんです。これが「学び」であり、「学ぶ楽しさ」だって思います。
みんなと違うっていうけどさ、子供なんてみんな違うに決まってる!本当は、それが大きくなった大人1人1人だって、違うに決まってる。
それは、みんな、それぞれの「想像」があるから!「想像」から「創造」する力、やっぱり、つけていきたいな!
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう

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