【お豆腐づくりにチャレンジ!大豆から豆腐に変身!姿を変える食品シリーズ②(後編・・・の前編/笑)
さて、豆腐作りスタート!今回は、 (有)とうふ工房とちぎやさんが、なんと特別に5色の大豆を用意して下さいました(紅大豆、青大豆、丹波の黒豆、みずくぐり、津久井在来)ということで、探究テーマは「豆腐はどうやって作るのだろうか?」から「豆の色が違うとどんなお豆腐ができるだろう?」にバージョンアップしました!
「私たちも5種類の大豆で豆腐作りをするのは始めてです!」と言っていた亀田勝さん、田中 フローラみどり (Midori Flora Tanaka)さん。私が「総合的な学習の時間」がなぜ1番好きかというと、大人が子供に教えるのではなくて、大人も子どもも、本気になって夢中になって考える、探究するからです。今回も「5色の大豆は、果たして、5色のお豆腐になるのか?」みんな、ドキドキワクワクしながら取り組むことができました。
5つのグループに分かれて、お豆腐づくりがスタート。大豆300gと水2リットルをミキサーにかけます。「音が変わったら、大豆が細かくなったっていう証拠!」というアドバイスを聞いて、必死に耳を傾けるグループ。メンバー全員で蓋を抑えているグループ。「1、2、3、4…、50!」と数を数えながら、ミキサーにかけるグループ。みんなで作業をすると、不思議と協働が生まれます。
その後は、ミキサーの中身をお鍋にうつし、コンロにかけます。焦げ付かないように、ぐるぐる木べらで混ぜます。「わぁ、もこもこ!」「あ、焦げちゃうよ!混ぜて混ぜて!」といいながら、低学年の子が混ぜるのを見守ったり、手伝ったりする高学年の子どもたち。グループで活動すると、子どもたちの「やさしさ」にも触れることができます。
もこもこの泡をすくい終わったら、こし袋にそーっと入れ、木の枠に挟みみんなで体重をかけて、ぎゅーっと上から押します。こし袋をあけると中には「おから」が!「こうやって、おからってできるんだ~!!」「絞った方が豆乳だ!」「牛乳と似てるけどちょっと違う!」などなど、思ったことを口々につぶやいていました。また「おから、おいしい!」「緑の豆のおからは他のより甘いね!」の声も。5色の豆から出きた、5色のおからの味はそれぞれ違いました!「違うから比べられる」、「比べるから違いを見出そうとする」探究にとって「比較」という思考は、とても大事な思考です。
そして豆腐作りの1番のポイント。にがりを打ちです。「にがりって、何で入れるって言わずに打つっていうの?」という質問に答えてくれた亀田さん。「にがりっていうのはゆっくり入れるんじゃなくて、ピシャっと勢いよく、打つように入れる!水を打つっていうのと同じだよ!」と教えてくれました。「にがりを打った後に、3回まわして木べらでピタっととめることが1番大事!」と教わった子どもたち。真剣な顔をして、取り組みました。
しばらくすると・・・「おお~!豆腐みたいなのでてきた~!」という歓声。鍋にできたふわふわのおぼろ豆腐です。スプーンで救って食べた子どもたちの表情は、とたんに笑顔に!!「おいし~!」「あま~い!!」「ちょっと!!豆腐が小さくなるから味見やめようよ!」なんて言いながら、すっかり仲良しです。
最後は型箱に入れて、みんなで「おいしくなあれ、おいしくなあれ」の魔法をかけて、箱から出すと・・・立派なお豆腐のできあがり!!
「あ!なんか布の方がついてる!」という声に「あ~、木綿豆腐って木綿だからか~!」「なるほど!」とまたまた発見。
体験をすると色んな発見ができます。
5つの班、無事に5つの大豆で、5色のお豆腐を作ることができました。「固まってくれるかなぁ・・・」と亀田さんもマイスターさんも真剣に鍋の中のお豆腐を見つめる姿、それを見守る子どもたち。
もう、何百回、何万回とお豆腐を作ってるはずなのに、1回1回のお豆腐作りに、こんなにも真剣に思いを込めて取り組むんだな・・・それが、職人さんなんだな・・・と思いました。そして、そんなかっこいい姿を子どもたちが間近に見ることができたこと、そこから何かを感じてくれたのであれば、それもまた「マナビノキ」になったのではないかと思います!
お豆腐作りについてふりかえりを書いていたら長くなってしまったので・・・後編の前編ってことで、また後編の後編を書きたいと思います。
5色の大豆でどんな色のお豆腐ができたと思いますか??
5色の大豆は、それぞれどんな味のお豆腐だと思いますか?
後編の後編へつづく・・・
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!
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