【寒い時は…火を焚こう!焼いて食べよう!自分たちで作る手作りソーセージ!(前編)】
ご参加の皆さん、大学生スタッフ、スタッフのみなさんありがとうございました。昨日は37人の元気いっぱいの子どもたちが参加してくれて、とても充実した1日となりました。子どもたちが多いとその分だけ笑顔の数が増える!それだけで嬉しい気持ちになりますね!さて、今回は「自分たちの身近にある『ソーセージ』は一体どうやってできているのだろうか?」について、実際にソーセージを作るという体験活動を通して探究しました。
少し概要の話ですが「探究的な学び」において重要なのは「どうやって子どもたちの『おもしろそう!』『やってみたい!』『知りたい!』のスイッチを入れるか?」という探究の始まりの場面です。そのカギを握っているのが、「ギャップ」や「あこがれ」との出会いだと思っています。子どもたちが、子どもたちなりに知っている既存の知識から生み出される予想や、想像と超えるもの、逆のもの、また切り離されたもの、意外なものに出会わせること(ギャップ)や、もしくはその延長にある子どもたちの想像を超えるぐらいものすごいこと、人に出会わせるということ(あこがれ)ですね。
今回のソーセージ作りであれば、ソーセージを食べたことある子どもたちに「これは何からできていると思う?」と聞いたときに、答えには出てこないような意外なもの(形)に出会えればいいんです。それに出会った子どもたちは「えーー!?」「うそでしょ!?」と驚き、その先に「え?どうなってるの?」「本当にできるの?」となり、それが「やってみたい!」になるというプロセスです。ここまで読んで、今回の「ソーセージ作り」で子どもたちの探究心をくすぐる「ブツ」が何か分かりましたか?子どもたちがイメージしにくくて、見たことがなくて、「え!?」とびっくりするもの・・・そう!「羊腸」なんです。「ソーセージって、動物の腸に肉を詰めて作るんでしょ?」なんて私たち大人も「知識」として知ってはいるものの、実際にやったことがないと、なかなか想像できないですよね?「羊の腸」に「豚の肉」を詰めようと思ったその発想自体がよくよく考えると何ともすごい!とか思いませんか?(笑)やっぱり知識として「知っていること」と実際にそれを「やってみること」では大きな違いがあるということですね。
さて、実際のソーセージ作りスタート!最初に「羊腸」を手にとった子供達。「え~!??」「なにこれ~」「なんかにゅるにゅるしてる~」と大騒ぎ。(私の心の中はしめしめという感じ/笑)そして、またこの腸の入り口を見つけるというのが、なかなか難しい!!子ども達、手先にすごく集中して探していました。(こういう手作業って、体験ベースではとっても大事!!)
それができたら今度は50cmほどの腸を口金にたぐりよせるという作業。これまた子ども1人ではなかなかできないんですよね。そこで大事になってくるのが「探究」に欠かせない「協働」です!
困っている子がいると私は「1人でできないときは、どうするの?」と問いかけます。すると、ほとんどの子たちは「誰かに手伝ってもらう」と答えます。「誰かって誰?」と聞くと「うーん」と考えて「ねーねー、ちょっと手伝ってくれない?」と周りの子に声をかけます。「手伝ってくれるって!よかったね!」と言うと安心した顔をします。もし、そこで「どうしたの?困ってるの?やってあげようか?」と大人が出てしまったら…残念ながら子どもが協働的に学ぶチャンスを逃してしまったかもしれません。最初に少し勇気を出して、初めて会ったお友達でも「ねー、一緒にやろう!」「ちょっと教えて!手伝って!」って言えることがすごく大事!そして、自分たちだけで、頑張って腸をたぐりよせられたから、ものすごく嬉しいし「やった!」「ゴールまでいったね!」と顔を見合わせて笑い合えるんですね!それが「協働!」
そしてやっときました。1番ソーセージ作りらしい場面(笑)。腸に少しずつ絞り機でお肉を入れていきます。友達に上手に腸を伸ばす作業をアシストしてもらえば、手でぎゅーっと絞るだけで、あっという間に長いソーセージができてしまいます!できあがったソーセージらしいソーセージに満足顔の子どもたち!(笑)
鍋をのぞくと子どもたちは嬉しそうに教えてくれます!
「見て見て!これはね、ぼくがつくったやつ!」
「こっちのちょっと短くてまるまってるのが私の!」
「ほら、これだよ!ぐるぐるまきなのは、ぼくの!」
「へぇ!!すごいじゃん」(う~ん…いまいち違いがわからないとは言えない…)
後編へ続く、、、
「知りたい!やりたい!」のタネをマナビノキに育てよう!
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