【2019年 ワークショップ第2弾!!(後編)】
「自分だけのオリジナル〇〇をつくろう!」ということで、子どもたちは①何を染めるか?②何で染めるか?③何媒染を使うか?をそれぞれ選びました。
我々大人って、よく子どもに「自分で考えてやりなさい!」「自由にやってごらん」と言いがちですよね。(そしてそれがいいと思っている!)でも、実はこの声かけってすごく負担に感じる子どもも少なくないって思います。「何をどうしていいかわからない」「どこから手をつけていいのかわからない」そんな子たちにとって「自由にやってごらん!」って言われるほど、「不自由」なものはないっていうこと。
じゃあ、どうすれば子どもたちは「自分で」とか「自由に」を感じることができるのか。1番簡単なのは、数ある中から「自分で選ぶ」という方法をとることです。「この中から選んでごらん!」という枠を少しずつ広げること、今回だったら「何を染める」か選べるし、「何で染めるか」「何で媒染するか」も何種類からか選べる、それだけで子どもたちにとっては、「自分たちで選んだものでやったんだ!」「自分で作ったんだ!」という自信につながります。もちろん、それを繰り返していくうちに、その枠をどんどん広げて、最後は本当に何もないところから自分で探し、選び、自分のやりたいことが自由にできるようになるんですけどね!やっぱり段階は、必要かな…と。
前編でも書きましたが、子どもたちは午前中の実験をしながら、すでに頭の中で染色の色や媒染については決めていたらしく、午後は説明しなくとも、思い思いに動き出しました。いつも思いますが、主体的に動き出す「子どもたちの行動力」=「やってみたい!!」という気持ちなんですよね。(結局、大人がああしろ、こうしろ言っても無駄・・・「やりたい!」と思わなければ子どもは動かない!/笑)
そんな風に自分たちで動き出した子どもたちですが、いざ、色を決めたものの、染料につける段階になると突然「ねぇ、これでいいと思う?」「この色わたしに似合う?」「この模様どうかな?」なんて聞きにくんですよね。「いいじゃん!すっごく似合ってるよ!」「かわいい模様になりそう!」「黄色が好きなんだ!いいね!」と声をかけると、ものすごくうれしそうな顔をして「じゃあ、やろう!」って言って、その後はまた黙々と自分の作業に戻っていきます。
「自分でやる!」っていうことって、「自分ひとりでやる」ってこととは違うと思います。やっぱりそこには「他者」とのかかわりが必要で、相談したり、助けてもらったり、自分のことを認めてもらったり、、背中を押してもらったりしながら、「自分のやりたいこと」を実現していくっていう意味なのかなぁって。それが「自分でやる」ってこと。お互いの力を自分の中に取り込みながら、それぞれが自分の思いを実現していくっていう感じかなぁ・・・。
染めあがったオリジナルタオル、Tシャツ、バッグ、シューズをもった時の子どもたちの満足そうな顔!「自分で染められた!」って嬉しそうに話す子もいれば「自分でも二度と同じものはつくれないってことは、世界で1つだけのTシャツだね!」と言っている子もいました。
また、1つできることが増え、自信につながったと思います。この瞬間が「マナビノキ」。またたくさんの実をつけて、それが地面に落ちて新たな「やりたい!」のタネになりますように!
そうやって、どんどん大きくなってほしい。
「知りたい!やりたい!」のタネをマナビノキに育てよう
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