【2019年 ワークショップ第2弾!!(前編)】

 昨日は「マナビノキ 身近な草木・食材で染めよう!何で染まるの?どうやって染めるの?自分だけのオリジナル〇〇を作ろう!」にご参加のみなさんありがとうございました!インフルエンザなどの影響で急遽来られなくなった子供達もいましたが、集まってくれた元気な子どもたちと1日楽しく過ごすことができました!
今回は2回目の草木染ワーク。1回目のワークでは「自分たちの身の回りの草や木、食品からこんなきれいな色が出るんだ!」「草木の色で布を染めることができるんだ!すごいな!」という子供達の気付きをゴールにしていました。この2回目では「きれいだな!すごいな!」からさらに探究を深めるために「なぜ草木や食品の色で布はそまるのか?」という問いを設定しました。
今回キーワードとなるのは「媒染液」。前回のワークでミョウバン(アルミ媒染液)につけた途端、くすんでいた色がパァーっと明るくなったり、濃くなったりしたのを体験した子供たちが「すごい!」「なんで!?」と言うつぶやきをヒントに今回の問いを立てました。
 この「媒染液」、繊維と染料が結び付きにくい(色が定着しにくい)ときにその仲立ちをする役割があります。子供達には「色と布が仲良くなれるように「媒染液」というものが手をつないであげるんだよ!」という話をした後、実際に3種類の「媒染液」を紹介しました。①さびた釘をお酢につけた「鉄媒染」②十円玉をお酢につけた「銅媒染」③ミョウバンを溶かした「アルミ媒染」です。「この3つの共通点は何?」と聞くと「う~ん、磁石に付くもの?」「あ!おしい!」「わかった!金属!」「正解!」ということで、媒染液は金属と関係しているということもに気付くことができました。
この媒染液。昔は植物を燃やした灰汁を使っていたそうです!(植物の灰には様々な金属が含まれているため)どうやらこの「金属イオン」が染料と繊維の仲立ちに重要な役割を果たしているようですね・・・(この辺りは高学年とやりたい探究!)もっと自分自身も染色についての探究が必要だなぁ、まだまだハマる(笑)
話を戻して、実験開始!子供たちは自分たちで火を起こし、みんなで玉ねぎの皮から染料を抽出しました。ネットに入れてぐつぐつ煮込んで・・・「あ!オレンジっぽくなってきた!」「先生!色が出てきたよ!」「布つけていい!?」とワクワクすると自然と「~たい!」が生まれてきます!
そしてその染まった布を①鉄媒染②銅媒染③アルミ媒染にそれぞれつけると・・・。色の発色が変わり、色がしっかりと布に定着しました。
染まった布を見た子が「決めた!午後染めるTシャツ、黄色にする!玉ねぎで染めて、アルミ媒染にする!!」と言ったり「違う色で染めたら、どの媒染の色使うときれい色のTシャツできるかな?」と言ったり・・・子どもたちはすっかり次の「やりたい!」に向かっているようです。
私としては実験用に染めた小さい布に着目して、媒染液による染まり方の違いにもっと興味をもってほしいなと思ったけれど、子供達にとっては、「午後に自分たちのものを染めるための予備実験」でしかない。つまり、「何媒染が何色になる」とかそんなことをわざわざ「知識」ベースで習得することよりも、すでに「活用」することを考えていたということです。「知識」の習得を形にしたい(「この実験で~がわかりました」って子供に言わせたい)のは、結局大人だけで、子供は連続した学びの中で自然と「知識」を獲得しているってことだなぁ・・・。
後編へ続く、、、
「知りたい!やりたい!」のタネをマナビノキに育てよう

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