【寒い時は…火を焚こう!焼いて食べよう!自分たちで作る手作りソーセージ!(後編)】
後半は、いよいよ午前中に一生懸命に作ったソーセージの試食!各グループで火起こしをして、自分たちの作ったソーセージを自分で焼いて食べました!
「火起こし」も探究です。これまでも染色実験やバームクーヘン作りで火起こしに挑戦してきた子ども達。「火=危ない!」という大人の概念が強いので、実は子どもたちってあまり「火」に慣れていません。今回も何人もの子どもたちが「火が怖い!」「火に近づいていいの?」「危なくないの?」と聞いてきました。もちろん、扱い方や付き合い方を間違えれば危ないものだし、火傷やケガにもつながります。でも、ちゃんと扱って、付き合い方を覚えれば、火は安全で、むしろ暖をとったり、食生活を豊かにしてくれたり、危険から身を守ってくれるものです。(人類を他の動物から区別する要素は火の使用と言語の使用というぐらいですからね!)
なのでマナビノキでは、火起こしに大人は手を貸しません。色んな草や葉、枝、竹を入れて煙だらけになっているうちに「ねーねー、この木よく燃えるよ?」「え?どれどれ?」「イガイガのやつ!」といって燃えやすい葉を探してきます。自分たちで実験してみて(主体)、話し合ったり相談したり、他のグループの声を聞いたり真似したりしながら(協働)、どれがいいかを選びながら、できるようになる(創造)。火の粉が飛んでくることもあるし、思ったよりも燃えてしまってびっくりすることもあれば、地面に落ちた日が葉に燃え移ることもある。火のついた枝を下に向けて持てば、自分の手の方に火が迫ってくることもある。全部、自分で体験・経験する。その中で子供はきちんと考え、学んでいるんです。そしてそれが自分の生活に還っていけば、それが本当の「学び」になり、生きて働く「知識・技能」になるというわけです。
さて、ソーセージの話に戻りましょう。前編で「私の!ぼくの!」と言っていたチームはちゃっかりビニル袋に入れて茹でていました!(ほら、みんなもやっぱり区別つかないんじゃん!なんて言いませんが/笑)自分たちで起こした炭で焼いたソーセージの味は格別!ほおばるときの嬉しそうな顔!「おいし~!」思わずもれる声。「おいひいね!!」「おいひい!おいひい!」と言いながら食べる子どもたちの顔を見ていると、また今日も大きな「マナビノキ」が育ったな!と思いました。
ワークが終わった後…「ねぇ、先生。今日の羊の腸ってどこに売ってるんですか?」「もし余っていたらくれませんか?家で家族につくってあげたいな…」「専門的な食品店やデパートに売ってるよ!もちろんネットでも!」「でも、余ってるから今日は特別にあげよう!頑張って家でもつくってみて!」「ありがとう!えっと、スパイスは…また家に帰って考えてみる!!」
ほら!!またマナビノキからマナビノミが落ち、マナビノタネになっていく予感…。
「知りたい!やりたい!」のタネをマナビノキに育てよう!
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