【ダンボールでピザが焼けるの!?ダンボールオーブンで手作りピザ作りに挑戦!(後編)】
後半はピザ生地作り!実は、今回、子ども達には「炭酸用のペットボトル」を持ってきてもらいました。「何でペットボトル使うの?」「何で炭酸用じゃなきゃいけないの?」と朝から気になっている子ども達。「それは、ピザづくりに使うんだよ!」というと「えー!?」とびっくりしていました。
そう!実は、今回はペットボトルでピザ生地作りに挑戦です。子供でも簡単・短い時間・少ない道具で作ることができるのがこのペットボトルピザ!(ただ、使い終わったペットボトルがゴミになってしまうので、それは今回の反省点!) まずはペットボトルの中にオイルを入れて、全体にいきわたるようにぐるぐるまわします。そこに、粉、イースト、砂糖、塩、水を入れて、後はひたすら「シェイクシェイク!!」。まるでマラカスをもって踊っているように、子供たちは猿畠の中を走り回りながら、頑張ってペットボトルを振っていました(笑)しばらくすると、生地がまとまってきます。「なんか、1つのボールみたいになってきた!」「えー!?いいなー!ぼくももっと降らないと!!」なんていいながら、ワイワイ活動する子供たち。はじめて出会った子でも、顔を見合わせて、笑いあって、活動できる!子どもってすごいですよね!
実質的な「協働」ではないけれど、こうやって同じことしながら、友達と比べ合ったり、「〇〇ちゃんみたいにしてみたい!」と「~たい」を見つたりする、この瞬間も実は立派な「協働」なんじゃないかなと思っています。「協働」って必ず、何かを一緒にしなきゃいけない!とか、一人一人の力が必ず合わさってそれ以上、+(プラス)のものを生み出さなきゃいけない!とか、そういうのではなくて、横にいて「ねぇ、どうやった?」「もっと~するにはどうすればいいの?」って聞けたり、「ねぇ、見て、こんなに上手にできたよ!」「すごいね!わたしのはこうだよ!」って自然に聞ける、話せることなのかなって思います。だから、ものすごい「大プロジェクト」とかじゃなくても、そばに誰かがいることがいて、自分のやっていることを認めてくれたり、価値づけてくれたりすること。究極言うと、自分が失敗したりうまくいかなかったりしても、その失敗がもしかしたら、ヒントになって他の誰かが成功するかもしれない、それならその失敗だって意味ある事ななんだ!ってむしろ喜べること!?(すごい楽観主義だけど!)みたいな力、感覚を「協働」によって感じてくれたらいいなと思っています。
さて、まとまったピザの生地…今度は発酵です。どうやって発酵させるかって!?発酵って温める…温かいところ…なんと!子供たちのおなかでした(笑)服の中にペットボトルを大事そうにしまい込み、「はやくふくらめー」とあたためます。なんか、自分が一生懸命にシェイクしてまとまって生地を大事そうにあたためている子ども達もなんかかわいいですよね。こういう姿を見ると、やっぱり「1から作る」ってそれ自体がその活動自体が意味あることだと思います。そして、最終的にはそれを食べるわけだから、一生懸命に苦労して作ったものがなくなる!というか、自分の中にまた取り込まれていくというか、「食」ってそういうものだってこと、なんだか不思議だけど本質的です。
ペットボトルのふたをあけると「ポン!」といって、とびだした生地。「発酵って空気が増えるの?」と質問していた子もいました。「あー!だから炭酸だったんだ!炭酸あけたときと同じ音がしたー!」「ふくらんでた!」と「発酵」についてもなんだか興味が膨らんでいました(「発酵」についての探究をまたワークにできたらいいなぁ…なんて思います)生地を広げて、好きな具をトッピングして、いよいよ焼きに入ります。午前中つくったダンボールオーブンに、あつあつの炭を缶いっぱいに入れて1番下に入れます。網にピザをのせて、ふたを閉めて…焼くこと15分!こんがりやけたピザが出てきました~!!「おいしい!」「あつあつ!」「はふはふ!」おいしそうに、嬉しそうに食べる子ども達!こういう時の子供たちの幸せそうな顔、こっちまで幸せな気持ちになりますね!
しばらくすると「ねぇ、この窯、すごい焼けるよ!」「ほんとだ、すぐに焼ける!」「その窯に入れさせてよー」と子ども達。違う窯があるから比べます。なんとそのよくやける窯…午前中に「なんでそんな横長の形にしてるの?奥の方がアルミはりにくいじゃん!」など散々言われていたチームの窯でした。みんなが縦につかうところ、横にダンボールを使ったそのグループの窯は、奥行きが深くて入口が小さい温まりやすい窯だったのです!
最初からそう思って作ったわけじゃないとは思うけど、結果オーライ!みんなの発見!につながりました。
「次に作るときは俺もその形でつくろう!」と言っていた周りの子…、失敗が急に大成功になったり、偶然がより良いものを生んだり、それを認められたり…「学び」はいろんなところから現れますね!
そのタネ、またマナビノキに育てていきたいな!!
「知りたい!やりたい!」のタネをマナビノキに育てよう!
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