【マナビノキ 寒くなってきたので…ペール缶でミニロケットストーブを作って手作りパンを焼こう!(後編)】

ロケットストーブができた後は、パンの仕込みに入ります。ジップロックに材料を入れてモミモミ、コネコネ。少しずつかたまりになっていきます。子ども達、ジッとしてこねるのは退屈みたいで、ジップロックを持ちながら、木登りしてみたり(笑)ま、その自由さがいいんですけどね!
木を登りながら、ある子が面白いことを言ったんです。「ぼくが木登りなんかしてたら、お母さんびっくりするだろうなぁ」って。「なんで?」って聞くと、「だって、ぼくのこと木登りするような子だって思ってないと思うから」って。「お母さんの前でしたことないの?怒られるの?」って聞いたら「そういうわけではないんだけど、ぼく、そういうタイプだと思ってないと思うんだよねー」って。
よく保護者面談したときに、学校での様子を話すと、家と全然違うってびっくりする保護者の方って多いけど、結構こういうことって多いんです。なんだろうな、子供って結構大人に合わせてるっていうか。期待に応えたいって頑張る合わせ方をする子もいれば、末っ子らしく甘えんぼでいてほしいんだろうなって合わせ方をする子もいる。本を読むのが好きでインドア派だよねって思われてたら、本当は外で走り回るのが好きでも、家では大人しく読書楽しんでるフリをしたり。ま、別にどっちが本当の姿でどっちが偽りってわけでもないんだけど、子どもって結構そういうことしたりします。そうやって、色んな人や環境の中で色んな自分を試してみて、最終的には居心地の良い環境や仲間、そして自分のあり方みたいなものを探していくんだと思います。
その子に「木登り好きなの?」って聞いたら「ここに来てから結構自然とか、そういうの好きになったよ!」って答えてくれました。その子にとってそんな自分の中にあって、自分も親も気づかないような可能性に気づけたのであれば、それは嬉しいことだなって思います。体験や経験って結局そういうもので、もちろん大人になってから、新しい自分に気づくこともあるけれど、小さいうちに色んな自分の可能性に気づくことってすごく大事だなって思います!
さて、そんなこんなしているうちにパンの生地も出来上がり。いよいよ、ロケットストーブに点火します。
まずは、午前中学習した、空気の流れをチェックします。冷たい空気が下の通気口から入って、しっかりと、煙突に流れていれば上から白い煙がもくもくと出てきます。今回はミニですが、大きいロケットストーブは、煙突の中が高温になるため、出てくる煙もクリーンです。
細かい枝や薪に点火し、しばらく見守っていると、、
「煙でてきた!!」「上に上がってる!!」と報告が!!今回は1人1コンロ、自分のパンを自分のコンロで焼きました。火力がすごいので、外がまるこげになってしまった子もいましたが、「それはそれで美味しい!」だそうです。自分で頑張ってコンロ作って生地こねて、焼いたパンはおいしいよね!
パンを食べながら、今度はミニロケットストーブで暖をとる子供達。すごい炎だよ!すごいあったかい!!
小さくても威力はやはりすごかったようです。
「完全に熱を逃さないように密閉するんだ!!」とアルミテープで細かく密閉していた6年生の男の子。「先生!ストーブに穴空いちゃった!!」「え!?なんで?」2人でよくよく見ると、なんとあまりの高熱にアルミのダクトが溶けてしまったようです。「あーあ、壊れちゃった、、」とショックを受けていましたが、「それだけ、すごい密閉して高熱になったってことは、実験成功じゃん!」というと、「そっかぁ」と納得した様子。他の子達も「すごいねー、金属溶けちゃうぐらい熱かったんだねー」と納得しました。
「温度計持ってこればよかったー。金属って何度で溶けるんだろう?」「そんなの温度計割れるでしょ!」「あ、そっかぁ、、すごく高温でも計れる温度計ってあるのかなー?」なんて言いながら山を下る子ども達。
探究はいつまでも続くね!!
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!

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