【マナビノキ合唱団 鎌倉合唱連盟定期演奏会】

 マナビノキ合唱団、初めてのホールでの舞台、無事に終えることができました。
出演直前の舞台裏でドキドキしている子どもたちの表情。舞台に並んで客席を見た時のちょっとびっくりしたような表情。歌を歌うにつれて、その緊張がほぐれ、歌を歌うことを楽しんでいく感じ。歌い終わりたくさんの拍手に包まれながら、ほっとしたような「やったぞ!」と満足したような表情。そんな子どもたちのすてきな表情にたくさん出会えた1日でした。
 昨年11月から始めた合唱団。集まってきた子どもたちは2,3年生の体の小さな子ども達。この子たちに、発声や歌い方を指導してどこまで声を作っていけるんだろうか…と悩みながら取り組んできました。本来であれば、低学年は技能よりも「歌を歌う楽しさ」に出会う時期です。別に音が外れてたって、リズムが違ったって、体をゆすりながら、楽しく歌えていたらいい、そう思っています。でも、その一方で「子どもたちを舞台に立たせたい。舞台に立つにはホールに響く発声をしないといけない、そのために、楽しいだけではなく子供たちそれぞれの歌い方、発声の仕方を変えていかなければ、、、」そんな葛藤がありました。
初めて3か月ぐらいの頃は、子ども達の表情を見ていると「上手に声が出ない…」「声の出し方がわからない」と少し曇った表情をして歌っている子もいました。また「音が違う!喉声になってる!」など声をかけるたびに、自信を無くしているのかなぁ…と感じることもありました。「歌いたい!歌が好き!」と集まってくれた子どもたちなのに…自分の「やりたい!」を子どもたちに押し付けていないかな…と思うこともありました。
そんな中「クリスマスコンサート」「ありがとうコンサート」と小さな発表会したり、5月には「大船まつり」に出演し、路上ライブでたくさんの人に聴いてもらったりしていくうちに、子どもたちにも少し変化が見られるようになりました。それは「歌を歌う」という先に「誰かに聴かせたい」という思いが出てきたことです。今、練習しているのは「聞いている人に歌声やメッセージを届けるためなんだ。だから、もっともっと練習して、声を響かせたい!きれいなハーモニーをつくっていたい!」子供たちの中にそんなマナビノタネが生まれてきたように思います。
そして、少しずつ舞台を踏むにつれ「人前で歌うことが楽しい!」「今まで自信がなかったけれど、たくさんの人に拍手をもらって自信がついた!」とそれぞれ表現することの楽しさを実感したのだと思います。
歌を歌うということは、自分を表現することです。子どもたちって本来「自分を表現したい!」ってすごく思っています。自分を知ってもらいたい、こんなことを思っているんだよ、こんなことを感じているんだよって。上手に話せなくても、文や絵で表現できなくても、歌なら、歌うことなら自分を出せる、そんな表現する心地よさを味わえる最高の手段だと思っています。
同じ歌を歌っても、集まる子どもたちで歌声は違う。今まで何度も歌ってきた「やさしい風」、今回もマナビノキ合唱団の歌う「やさしい風」になりました。子どもたちとつくる歌声には、たくさんの想いがつまっています。みんなで創る、表現する、想いを伝える…、合唱って本当に奥深いものです。また1つ自信をつけ、ステップアップした子どもたちとこれからも想いがつまった曲作りを探究していきたいと思っています!
ライトを浴びて歌った興奮は、なかなかやみつきになります(笑)次回マナビノキ合唱団の歌声を聞けるのは、10月27日市民合唱祭にて!次は何の歌を歌おうかなぁ…。
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!

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