マナビノキ×JAL空育 葉山マリーナで飛ばそう!たった1枚の紙から作る自分だけの「スーパー紙ヒコーキ」(後編)

後半は自分の作った「おり紙ヒコーキ」を使って的を狙ったり、ねらった場所に着陸させたりするゲーム大会をしました。ポイント制で、たくさんポイントをとった子には、かっこいい「スーパー折り紙ヒコーキ」が贈呈されました!ただ飛ばすだけでも楽しいけれど、やっぱりゲームとか競争ってなると、熱が入るし、子どもたちは夢中になりますね。そして、どうやったら思い通りの場所に飛ばすことができるのか、方向、距離など調整しようと必死で考えます。「競うと伸びる!」って言うけど、「競う」って思考する上ではいいプロセスだなぁと思います。
まだ教師になりたての頃「中1ギャップ」という言葉を初めて知りました。小学校では「競争しない、勝ち負けは大事じゃない、順位はつけない。それぞれが自分のペースで頑張っていたらそれでいい」みたいな雰囲気なのに、中学校にいったら急にテスト三昧。テストの点数で評価され、部活でも試合やコンクールがあって、誰かが勝って誰かは負ける。そうやって、テストの点数や部活の戦績で自分の進路も決まっていく…そんなギャップに子どもたちが、対応しきれず、一気に自信をなくしてしまう、学校に行きたくなくなる…そんな現象のことです。
競争すると確かに人との違いが顕著になります。上手/下手も分かるし、強い/弱いも分かる。できる/できないもわかる。でも、それって悪いことなのかな?それができないからってバカにされたり、人格否定させることは絶対に間違っていると思います。でも、自分の弱みを知る、人との違いを知ることは自分を強くすることだって思います。「自分は~は苦手だけど、これは人より得意なんだ」って知ること、「あんな風になりたいな、どうやったらできるんだろう?」って必死に考えること、なりたい姿に向かえるきっかけになると思います。
ま、今回の紙ヒコーキに関しては、狙ったところに紙ヒコーキを飛ばせるようになるまで、探究していないので、「実力」というよりは、「運?」もあったかもしれないけど、短時間の中で、自分の折り紙ヒコーキを調節したり、投げ方を工夫したりした子もたくさんいました。もっと探究する時間があれば「もっと、狙ったところに飛ばしたい!」「もっと遠くに飛ばしたい」という目標をもって、精巧に作るだろうし、投げ方も工夫すると思います。そうやって自分で目的をもって取り組むことが大事だし、達成されたときは嬉しい。「よし!この折り紙ヒコーキは100発100中だ!あれだけ練習もしたし、絶対に1番小さい200点を狙うぞ!」って思いをもって、投じた折り紙ヒコーキが、その的に通ったときの嬉しさはひとしおだと思います。偶然入った子も嬉しいと思うけど、その喜びや嬉しさって質が違うでしょ?(funとenjoyみたいな!)そういう「嬉しい!」をたくさん味わってほしいなって思います。
「折り紙ヒコーキ」は、本当に奥深いです!「折り方」の違いもおもしろいけど、「投げ方」も大事だから!「折り方」で比べてみたり、「投げ方」で比べてみたり、「スピード」で比べてみたり、「飛行距離」や「滞空時間」で比べてみたり…色んなテーマで学べそうだな!って思います。(スクール始まったらみんなで探究したいテーマの1つ!)折り紙ヒコーキだけでもこんなワクワクがあるんだから、実際に人を乗せて空を飛ぶ乗り物となると、そのワクワクも探究も計り知れないですよね!実際にそんなワクワクをもちながら、ずっと探究し続ける研究者やエンジニアもいるわけで!
私としては、子どもの頃のそんな学びが、いつまでも自分のワクワクを追求、探究し続ける大人につながると思っています。だからこそ、子どものうちから自分の「知りたい!やりたい!」のタネを見つけて、それをマナビノキにしていく「学び」が大事だなって。
ね?「学ぶ」って、「教えてもらう」ことじゃないでしょ?やっぱり自分で学びたい!と思って「学ぶ」なんだよね。
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!

0コメント

  • 1000 / 1000