マナビノキ×JAL空育 葉山マリーナで飛ばそう!たった1枚の紙から作る自分だけの「スーパー紙ヒコーキ」

鎌倉彫に続き、今回はJALとのコラボワーク「折り紙ヒコーキ」の探究活動をしてきました!紙ヒコーキって、一枚の紙を折ってヒコーキをつくるわけですが、その奥深いこと!!1dayワークにするには少しもったいないなぁ・・・と感じる活動でした。
 JALの方々を簡単に打ち合わせをして、ワーク開始!まずはJALの講師の方々の紹介です。講師の方々、実は折り紙ヒコーキ教室の講師でありながら、普段は自分たちの持ち場で仕事をしているとのこと。飛行機の整備士だったり、管制塔の方だったり、CAさんだったり…自己紹介を兼ねて普段のお仕事の様子もお話してくださいました。子どもたちってこういう仕事をしている人の現場の話を聞くのが好きみたいで、ぐっと身を乗り出して興味津々!そしてそんな本物の飛行機に携わっている人が教えてくれる「折り紙ヒコーキ」ということで、ちょっとワクワク感が増したようです。
折り紙ヒコーキについて。私も今回のワークシート作成に当たり「紙ヒコーキ」について調べました。先ほどから微妙に使い分けているのを気付いた方もいるかと思いますが、「紙ヒコーキ」は総称で、今回子どもたちが作ったのは「折り紙ヒコーキ」というものなんです。もう1種類は「切り紙ヒコーキ」です。1枚の紙を切らずに折るだけで仕上げるのが「折り紙ヒコーキ」。色々なパーツを作って組み合わせるのが「切り紙ヒコーキ」だそうです。今回子どもたちが作ったのは「イカヒコーキ」というものですが、そのほかにも「へそヒコーキ」「スーパーフィン」「ロングプレーン」「スライダー」という折り紙ヒコーキがあるようです。細かく分類していくと、なんと数百種類あるとか!?すごくないですか??奥深いでしょ!?
さて、折り紙ヒコーキの折り方指導はJALの方々にお任せしました。私は子供役で一緒に夢中になって折っていました。普通に折り紙のように折っていくのですが、講師の先生に何度も言われるのが「おそば1本分!」という言葉。なにか?って。折り紙ヒコーキって折っていくと重なってくる部分が増えてきます。その時に紙が重なってしまうと、折り目が1本の線のようにきれいにならないので、重なるところは事前に「おそば1本分あけて折りなさい!」という指導なんです。言われたとおりにすると、たしかに最後の方に段々折り目が重なってきてもおりやすいし、二重にならない。つまりは機体も、翼もまっすぐになります。
教員時代、研究仲間と「学びを深めるためにはどうすればいいか?」ということをよく話し合っていたのですが、ある同僚が「みんなたくさん与えて学びを深めようとしているけど、あえて何も与えないシンプルな方が学びが深まると思う」という話をしたんです。確かに、多くのものに出会わせて、その関連性、複合性に気付いていけば学びは深まっていくと考えがちです。例えば、今回の折り紙ヒコーキで言えば、最初に色々な種類の折り紙ヒコーキを折って、どの折り紙ヒコーキが飛ぶかとか比べる活動を入れれば、相違点や関連性に気付き、学びが深まっていくのではないか?という考え方です。逆にシンプルに「イカひこーき」だけ折ってみる、そっちの方が学びが深まるんじゃないか?っていうことです。私は当時、前者だったので、この同僚の意見を聞いたときは「なるほどなぁ~」と感心したことを今でも覚えています。確かにたくさん難しいことを与えたり、複雑化したりするよりも、1つのことに絞ったり、その構造がよりシンプルであればシンプルであるほど、子供たちの学びは深まる…それしかない、それしか使えないからこそ逆にどうしたらいいかを考えるし、工夫したり、試行錯誤したりする…そう思うからです。
そんなことを思い出しながら、「イカヒコーキ」を折っていました。みんな同じように教えられて、同じように注意をしながら折ったはずなのに、いざ飛ばしてい見ると、全く飛び方が違う!!ただまーっすぐ、ながーく飛ぶヒコーキもあれば、上昇気味で飛んで行くヒコーキ、また下降しながら地面すれすれを飛ぶヒコーキなどなど。
何度も何度もくりかえし飛ばしていると、子どもたちの気づきがうまれてきます。「あ!コツつかんできた!」「飛ばし方がわかった!」って。「折り紙ヒコーキが飛ぶ」という要素には、折り方(ヒコーキ自体の機体)と投げ方の両方があるようです。
自分が言うのも何ですが…自分が作った折り紙ヒコーキを飛ばすのって、本当に楽しい!最初飛ばした時は「わぁ・・・こんなに飛ぶんだ!」ってすごくよく飛ぶだけで嬉しいんだけど、何度も遊んでいるうちに欲がでてくる。「もっと遠くまで遊ばしたい!」とか、「もっと長い間飛ばしたい!」って。別に子どもだからとか大人だからって関係なく、何か1つのことをずっとやっていると、「もっと~したい」「もっと~してみたらどうかな?」って自然と考えると思うんです。
やっぱり奥深くまで究めるにはシンプルが1番ってこと。
あと必要なのは、そのシンプルな1つのことに飽きずに取り組める集中力?やこだわり?かな…。
というより、とことん楽しみたい!!っていう気持ちなのか…。
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!

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