【合唱de探究ってどういう意味!?】
探究型ブログラムを行っている「マナビノキ」。このマナビノキ合唱団も、ただ合唱をしているのではなく、探究型のプログラムの一環です。
探究とは・・・「やりたい!知りたい!」ことを見つけて、それについて自分で調べたり考えたり、また、友達と相談したり、話し合ったりしながら、様々な自分の中の「知」と結び付けながら、自分なりの「解」を見出していくことです。
合唱は、最初は「歌いたい!」という自分の中の「~たい!」からスタートしますが、歌えば歌うほどだんだんと「みんなと歌いたい!」「もっと声を合わせたい!」という「~たい!」に変化していきます。気付きの質が高まっていく感じ。
また「曲」というのは、みんなで創っていくことで曲になると思っています。決まった答えや正解な歌い方があるわけではなく、そこにいるみんなで考え、みんなの声で「この場面こんな風に歌いたい!」「もっとこういう風に歌えば、伝わると思う!」そんな風にして創造していく楽しさが合唱の楽しさであり、実は「探究」なんです。
今回は「この☆のゆくえ」という曲の「1の場面」についてみんなで考えました。
「♪たまごはかえってとりになる けむしがそだってチョウになる おたまじゃくしはカエルになる 遠くとぶためはばたくために~」というフレーズをイメージした後、それぞれどんな風に歌いたいかを考えました。
・「うまれてきてよかった!」という気持ちでしあわせそうに歌いたい(小2)
・ひよこ、カエルみんな生き物、生き物の命、自分の命を大切に…歌いたい(小2)
・生き物は人間が子どもから大人になるみたいに、卵や毛虫、おたまじゃくしのときもあるから、生き物はみんないろんな経験をして大人になれる!っていううれしい気持ち!(小4)
・成長してそれぞれ自分の道を歩んでいる(小3)
・ひよこもカエルもチョウもみんな生き物のいのち、自分のいのちを大切にしたい!(小2)
・けむしはどくをもっているけど、チョウになるとほっとした(小2)
・いきいきした感じ、飛び立つときのハレバレとした感じで歌えばいい(小6)
・みんな成長する。みんな個性があっていい。みんなの育ったときは、もとの姿をかわって、みんなの成長にも個性がある。(小2)
・みんな生まれた時はちがうけど、みんな「遠くまでとびたい!」っていう夢は同じ。みんなちがうけど、一緒の夢をもっている(小3)
すごいでしょ?少し立ち止まって、場面を描いてみるというプロセスをふむだけで、子どもたちはこんなにも感じ、自分なりの「もっとこんな風に歌いたい!」を見つけることができるんです!
考えたことを今度はまた歌うことで表現していく・・・つまり、思考と表現を一体化していくこと。これってすごく大事なことです。思考⇒表現⇒思考⇒表現と繰り返すたびに、ぜったいに高まっていくから。歌の技術を高めるんじゃなくて、思考を深めていくんです。見えないものを見えるものにして、また見えないものに還していく、すごく、おもしろいなぁって思います!やっぱり子供たちと学ぶことって楽しいな…。
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう。
0コメント