♪ マナビノキ合唱団 クリスマスコンサート 曲紹介③♪ 

やさしい風(作詞:萩原あゆみ/作曲:グッチ裕三)
ジャングルジムのてっぺんで 空を見てたら
なぜだか涙が あふれてきた
仲よしのはずなのに 今日はいつもと違っていた
わざと別の友達と 話してみたけど やっぱり気になる
分かってくれる友達なのに あやまれない自分がいる
やさしい風が吹いてきて 涙をそっとふいてくれた
明日は きっと 仲よくなれる
希望をもって また明日 ここに二人で 登りたい
何の話を しようかな ふわっと 風が また吹いた
ちょっと悲しくなったとき ジャングルジムのてっぺんで
空に 向かって ひとりごと
大丈夫だよって風が お話してくれる
希望と元気を連れてきて やさしい気持ちにしてくれる
早く明日が こないかな
3曲目は「やさしい風」という曲。「合唱de探究」でこの曲を選んだのは、ストーリーが子供たちに馴染みやすく、子供たちが周りの友達や、自分の心の声と向き合いやすい歌だからです。
この曲を歌う時に、まず私が子供たちと話合うのは、出だしのフレーズの部分。「♪ジャングルジムのてっぺんで空を見てたら、なぜだか涙があふれてきた…」のところです。「この子、何で涙があふれてきたんだろうね?」と子供たちに聞くと…「友達とけんかしちゃったんだよ」「なんかね、お話したい子とうまく話せなかったんだよ」「それで、わざと違う子と話してて…」「でも、気になってるんだよねー」などなど急に話し出します。そこで、さらに「そうなんだ…、でもさ、別に自分が悪かったならあやまればいいじゃん」なんてさらに返すと、「だから~、あやまりたいんだけど、素直になれないんだよ」「なんか、自分だけ悪いってわけじゃないっていうか…」「それに、あやまろうってその子に近づいても、なんか勇気出ない時あるでしょ?」「先生、わかんないの?」なんて、また子供たちは炎上しはじめます(笑)そこで、さらに「みんな、すごいなぁ…もしかして、みんなもそんな気持ちになることあるの?」なんて聞くと、「よくあるよー。この前も〇〇ちゃんとけんかしてさ…」「家でもあるよ、お母さんに怒られて…」「悪いと思ってもあやまれないとき多いもん」「この前おれなんか、部屋で一人で泣いてた…」なんて、今度は一人一人が自分のことを思い出して、もう堰を切ったように話だし、またさらに大炎上(笑)子供たちって、そうやって本来自分の心の中とか、素直な気持ちを話したいんだなぁって思います。
そうなったところで「じゃあ、その気持ちで歌ってみよっか!」と言って、伴奏を始めると…何とも言えない表情で、声で歌い出すんです。私はいつもその瞬間に鳥肌がたちます。子供って、本当に感性なんだって。発声の仕方だとか、歌唱の技術だとか、楽譜を読める読めないとか符号の異味を知っている知らないとか、の知識・技能面よりも、そうじゃない部分で歌を歌っているのかもしれない…って。
そんな風にして曲作りをしていくのが「合唱de探究」。国語の教科書を開いて物語文を読んで「主人公の気持ちを考えなさい」もいいけど、「もっと上手に歌いたい」のタネから「この曲ってどんなストーリーで何を伝えたい歌なのかな?」って探究していく。友達と話したり、自分の心の中と話したりしながら、…そっか、みんなもそんなことあるんだ…って思いながら歌う。そんな風に歌いながら、隣の友達と音色が合ってきて…その心地よさを感じて…それが「ああ、歌うの楽しいな、また、こうやって、みんなと歌いたい!」のタネになる…。
そんな風に私は「学び」って決して分断されないものだと思っています。つまり「合唱」だからって別に「音楽」を教えているわけじゃないってことです!教科でいうと、音楽のような、国語のような、道徳のような、図工のような…、資質でいうと、思考のような、表現のような、創造のような…。なんていうか「合唱」という活動はは、ただ、それを真ん中でつないでいるだけなんです。
学ぶ楽しさ、学んだことと自分がつながる楽しさ、自分が成長し変化していくことを実感する楽しさっていうのかな…それが結局「探究」だと思っています。
そんな風に見て見ると、私たちの周りにはたくさんの「マナビノタネ」がありますね!
知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう

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